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カワラノギクの花を観察する湘南小学校の児童たち=2024年10月28日、相模原市緑区小倉、三木一哉撮影
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 相模原市緑区の湘南小学校の児童らが、相模川河川敷で絶滅危惧種のカワラノギクの「花見」をした。

 カワラノギクはキク科の二年草で、開花の多い年と少ない年があり、今年は少ない年という。かつては関東各地の河川敷に広く群生していたが、護岸整備や外来植物の侵入で激減。相模川や多摩川、鬼怒川でわずかに見られるだけになった。

 湘南小は、地元で保護活動をしている「カワラノギクを守る会」(長谷川兌(とおる)会長)の協力のもと、2001年から総合学習などの一環としてカワラノギクの生態などを学び、保護活動にも取り組んでいる。

 花見をした28日は、3、4年生が花が咲く圃場(ほじょう)のそばで、学びの成果を披露。集まった住民らを前に、「絶滅の一歩手前で花を守り育てる活動が始まった」「セイタカアワダチソウなど、外来植物が群生地に入ってきたら大きなダメージを受ける」などと発表した。児童らは花の姿を観察したり、記念撮影したりして楽しんだ。

 4年生の高橋絆音(はのん)さん(10)は「大好きな花。花もかわいいけど、私たちの手で絶滅から守っている特別な植物だというのが自慢です」と話した。(三木一哉)

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